こんにちは。いながきです。
プラハに観光に来たらぜひ乗って欲しいのがトラム!
プラハのきれいな町並みを車窓に見ながらゆったり街を駆け抜けていく、バスでもメトロでも味わえないなんとも贅沢な移動手段です。
もはや日常の移動手段を超越して観光列車と呼んでもいいくらいのものだと僕は思っています。
でも、ヨーロッパの知らない国のましてやトラムってどうやって乗ればいいかわからないという人も多いと思います。
この記事ではそんな悩みにお答えします。
- プラハのバス・トラム・メトロの乗り方
- 子連れ(ベビーカー)での乗るときに知っておきたいポイント
プラハ在住の僕が解説します!
プラハの公共交通機関の概要
種類
プラハ市内の公共交通機関は、
- バス
- トラム(路面電車)
- メトロ(地下鉄)
の3種類があります。
(厳密には渡船やケーブルカーもあるけど今回は主要な3種類に絞って解説します。)
バス・トラム・メトロの路線図
プラハの市内交通はとても発達しており、街中にバスやトラムが走っています。
運行間隔もとても短く、最大でも10分も待てば次のが来ます。
バスとトラムの路線図はひとつのマップに載っていますが、バスだけは別の路線図になっています。
ちなみに夜12時以降は深夜路線と深夜時刻表になるので注意してくださいね!
【トラムとメトロの路線図】
【バスの路線図】
https://news.expats.cz/prague-metro/prague-bus-map/
料金
プラハ市内交通のバス、トラム、メトロはひとつのチケットですべて乗ることができます。
チケットを買う上で重要なのは、はじめて乗車してから最後に降車するまでの時間です。
チケットは行き先で料金が決まるのではなく、そのチケットが有効な時間の長さで決まります。
つまり、途中でいくら乗り換えてもチケットの有効時間内であれば追加料金は発生しません。
チケットの種類は有効時間の長さによって以下の4種類があります。
チケットの種類 | 乳幼児
0 – 5 歳 |
小児
6 – 14 歳 |
大人
15 – 59 歳 |
高齢者
60 – 64 歳 |
高齢者
65歳 – |
---|---|---|---|---|---|
30分券 | 0CZK | 12CZK | 24CZK | 12CZK | 0CZK |
90分券 | 0CZK | 16CZK | 32CZK | 16CZK | 0CZK |
24時間券 | 0CZK | 55CZK | 110CZK | 55CZK | 0CZK |
72時間券 | 0CZK | – | 310CZK | – |
有効時間の長さの目安としては、
乗換なしの数駅程度の移動であれば30分券で十分ですが、乗り換えがある場合は90分券を買うほうが無難です。
また1日4回以上公共交通機関に乗る予定であれば、1日券を買ったほうがお得になるのでおすすめです。
0 – 5 歳までの乳幼児はすべての公共交通機関がタダです。
しかも赤ちゃんと一緒にベビーカーを乗せる場合でも追加料金は発生しませんので安心してください。
乗車チケットの購入方法
一番代表的なチケットの購入方法は券売機で購入する方法ですが、スマホのSMSで購入する方法もありますので順番に説明していきます。
券売機で買う方法
現金で購入する場合
現金でチケットを購入する場合は、このなんともチェコっぽい券売機から購入します。
【購入方法】
- 右上の硬貨投入口にお金を入れます
- 目的のチケットのボタンを押します
- チケットと(あれば)お釣りがでてきます
コンタクトレス決済専用の券売機
コンタクトレス決済の機能がついているクレジットカードを持っている人は、このタイプの券売機でも購入することができます。
このタイプの券売機はバスやトラムの車内にも設置されていることがあるので、もし乗車前にチケットを購入する機会がなくても車内で購入することができます。
【購入方法】
- 希望のチケットのボタンを押す
- クレジットカードをタッチする
スマホのSMSで購入する方法
停留所に券売機がない場合や現金がない場合は、このSMSで購入する方法がめっちゃ便利です!
【購入方法】
- スマホのSMSアプリを立ち上げます
- 宛先の項目に「902 06」と入力します
- メッセージの項目に「DPT**」と入力し、送信します
ここでDPTのあとにつづく数字には、あなたが購入したいチケットの料金の数字を入力します。
チケットの種類 | 料金 | SMSで購入する際のコード |
---|---|---|
30分券 | 24CZK | DPT24 |
90分券 | 32CZK | DPT32 |
24時間券 | 110CZK | DPT110 |
72時間券 | 310CZK | DPT310 |
たとえば、90分券が欲しい場合は「DPT32」と入力しメッセージを送信します。
そうすると数分後に有効時間が書かれたメッセージが送られてきます。
これがチケットの代わりになります。
注意点としては、メッセージを送信した時間からチケットを利用開始したことになってしまうので、SMSで購入する場合は公共交通機関を利用する直前にしたほうがよいです!
乗り方
移動開始時にかならず打刻を!
日本と一番違う点は改札がないことです!
メトロの入口に改札が無い代わりに、メトロの車内に検札員という有効なチケットを持っているかチェックする人がランダムでいます。
有効なチケットを持っていないことがその人に見つかると高額な罰金を請求されます。
チケットを有効化する作業が打刻です。
【バス、トラムの場合】
打刻機は車内に設置されています。
【メトロの場合】
メトロのエスカレーター手前に設置されています。
この黄色い機械にチケットを突っ込むと使用開始の時間が打刻され、その時間からチケットの金額に応じた時間分だけ有効となります。
子づれのときに知っておくとよいポイント
プラハのバス、トラム、メトロはとても子ども連れに配慮されています。
バス・トラムを利用するとき
バス・トラムには2つのタイプがあり、ベビーカーなどを乗せおろししやすい底床タイプとそうではない古い旧型があります。
ベビーカーを持っている場合は底床タイプを利用するほうが格段に楽です。
なぜなら、底床タイプはベビーカーの乗せおろしが楽なのはもちろん、ベビーカーを乗せるておく専用のスペースが確保されているため、赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま乗車することができるからです。
ではどうやって次に来るバスやトラムが底床タイプか旧型か見分けるかというと、時刻表の時刻の上に車椅子マークがあれば底床タイプの車両が来ます。
底床タイプの車両ではこのようにベビーカーの専用スペースが設けられています。
メトロを利用するとき
ベビーカーを持ってメトロを利用する場合はまず地下へ降りるエレベーターを探しましょう!
車椅子マークがついているのでわかりやすいと思います。
しかし残念なことに、すべての駅にエレベーターがあるわけではありません。
メトロの路線図を見ると、駅のとこが車椅子マークかベビーカーマークになっている駅がありますよね。
これらのマークになっている駅にはエレベーターがあるよということになります。
ただ通常の入口とエレベーターが離れている場合があり、エレベーターの場所が分かりにくい場合もあります。この点はすこし不親切と言えます。
しかし通常の入口の近くにエレベーターがある方向を示した標識があるので、それを頼りに探してください。
まとめ
プラハの公共交通機関は子づれにやさしい設計ですし、チェコ人の方々もすごく優しい方々ばかりでたいていおばちゃんはニコニコして子どもに手を振ってくれます。
公共交通機関の料金は他のヨーロッパ諸国と比べると安いので、ぜひ活用してお得に赤ちゃんとのプラハ滞在を素敵なものにしてください!