こんにちは、いながき(@s1nagak1_beer)です!
チェコが世界に誇るPilsner Urquell(ピルスナーウルケル)というビールをご存知でしょうか?
ビールと言えばドイツが有名ですが、実はチェコは1993年から28年連続で一人当たりのビール消費量が世界一のビール大国なんです。
そんなチェコで一番飲まれているビールがピルスナーウルケルです!
僕はチェコに駐在して4年になりますが、毎日のようにウルケルを飲んでいますが、飲めば飲むほどその美味しさを再認識しています。
知れば知るほど面白い(飲みたくなる)ウルケルの魅力をたっぷりと語っていきたいと思います。
Pilsner Urquell(ピルスナーウルケル)とは?
黄金色のビール ウルケルの誕生
1842年10月5日、ドイツからチェコのプルゼニュのビール醸造所に招かれた醸造家ヨーゼフ・グロルによって初めてウルケルの仕込みが行われました。
同年11月11日に完成したビールはプルゼニュ市民に振る舞われました。そのビールは当時だれも見たことがなかった透き通った黄金色で、爽やかな口当たりでまたたく間に世界中に広がっていきました。
それが今ではビアスタイル「ピルスナー」として世界でもっとも飲まれているビアスタイルとして地位を確立しています。
現在はアサヒビールの子会社
アサヒビールHDは2017年にチェコのピルスナーウルケル社を買収しています。意外にも日本との関わりがあるんですね。
ピルスナーウルケルの基本情報
原産国 | チェコ共和国 |
ビアスタイル | ピルスナー |
アルコール度数 | 4.4% |
ピルスナーウルケルは「モラビア産の大麦」、「ジャテツ(ザーツ)産のホップ」、「プルゼニュの軟水」これらチェコ産の原料のみを使用して、プルゼニュの醸造所のみで醸造されています。
今日本に輸入されているウルケルもチェコで醸造されたものを輸入しています。日本でのライセンス製造ではありません。
ウルケルの甘みと苦味の絶妙なバランスは麦芽を3度糖化する「トリプルデコクション」によって生み出され、麦芽の甘み、ホップの苦味、芳醇な香りが絶妙なバランスを保っています。
【いながきの感想】ピルスナーウルケルの味は?
しっかりめのボディの割にはアルコールは低めの4.4%となっており、チェコ人は一回のディナーで余裕で5杯以上飲みます。
味がしっかりしているので料理と合わせてもビールの味が負けることはなく、肉芋脂が多いチェコ料理と相性はバッチリです。
一方でしっかりとした味なのであまりビールが得意でない人にとっては「重い」と感じてしまうかもしれません。
苦味 | |
甘み | |
香り | |
のどごし |
注ぎ手がビールを完成させる!ウルケル社公認プロの注ぎ手
ピルスナーウルケル社が公式に任命する「タップスター」という方々がいます。
タップスターはウルケルを美味しく注ぐ方法をマスターしているだけでなく、ウルケルの歴史や製法の知識も持ち合わせており、ウルケルの伝統を受け継ぎ、ウルケルの美味しさを世界に広める活動をされています。
タップスターになるためにはチェコで、注ぎ方のトレーニング、ウルケルの知識の勉強、現地レストランでの研修を経て任命されます。
(実は僕はタップスターになりたい時期があったのですが飲食経験がなかったため諦めました・・・)
現在日本には4名のタップスターの方がいらっしゃり、東京、大阪、熊本のビアバーレストランに在籍されています。
美味しいウルケルが飲みたい!という方はぜひタップスターが在籍しているお店を訪れてみてはいかがでしょうか?
【日本人タップスターが在籍しているお店】
- 佐藤祐介さん
「BULVAR TOKYO」
東京都中央区日本橋室町1丁目12-6 日本橋ムロホンビル4 2F/3F
https://goo.gl/maps/CqnS3rnWe3ceLCrWA
- 野々村光太郎さん
「ニュートーキョービヤホール数寄屋橋本店ブラウハウス」
東京都千代田区有楽町2丁目2-1 X-PRESS有楽町1 2F
https://g.page/beerhall-honten?share
- 小松大輔さん
小松さんは現在、ウルケルの移動販売「旅するビアトラック」の開業に向けて準備されています。
日本各地でウルケルが飲めるようになるのは楽しみですね!
- 三川華奈さん
「ビアホール オーデン」
熊本県熊本市中央区下通1丁目9-8 銀座ビル 1F
https://g.page/beer_oden?share
注ぎ方で味が変わる!ウルケルの5つの注ぎ方
Hladinka(ハラディンカ):チェコでもっとも一般的な注ぎ方。3~4cm(指3本分=スリーフィンガー)の泡が理想的とされこの泡がビールの酸化を防ぎます。泡の下に注ぎ込まれたビールは程よく炭酸が抜けておりのど越しの良い味わいになります。
Snyt(シュニット):泡とビールが1:1の注ぎぎ方。グラス上部に残した空間によって香りが楽しめます。
Mliko(ムリーコ):グラスいっぱいに満たされている泡が特徴的な注ぎ方。もっとも炭酸が抜けていおりクリーミーでマイルドな泡が楽しめます。
Na Dvakrat(ナドヴァクラート):ビールを注いだあとに泡を乗せる注ぎ方。もっとも炭酸が残っており爽快な味が楽しめる。
Cochtan(チョフタン):ムリーコとは反対に泡を全く入れない注ぎ方です。香りは引き立ちますがすぐに酸化してしまうので飲むスピードが命です。
個人的な感想としては、やはり美味しさで言えばハラディンカが一番です。ムリーコは味としてはあまりオススメできないのでインスタ映えポジションですかね。
缶もしくは瓶のウルケルを購入する方法
ウルケルが飲めるバーが近くにない!という方は缶もしくは瓶のウルケルを購入して自宅で楽しむのはどうでしょうか?
2021年4月から首都圏と中心に全国でウルケルの販売がスタートしています。
小売店で購入する
首都圏の「セブンイレブン」「NEW DAYS」「ドン・キホーテ」「サミット」「ライフ」「カクヤス」での販売が確認されています。
はやく僕の実家がある中部圏のコンビニでも販売してほしい!
ネット通販で購入する
現在、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどで缶と瓶の取り扱いがあります。
この瓶は2021年11月にリニューアルされたNEWデザインです。
ウルケルのグラスを購入する方法
ウルケルのグラスってずんぐりむっくりしていて特徴的ですよね。
ビールの劣化を防ぎつつ泡を保持して香りを楽しめるその形は唯一無二です。
ウルケルを最高の状態で味わえるウルケル公式グラスはピルスナーウルケルの公式WEBページのE-SHOPから購入することができます。
チェコからの発送になるため送料が高くなってしまいますが、日本では手に入らない激レアグッズも購入することができるのでぜひトライしてみてください!
ピルスナーウルケル公式 eSHOP
もしプラハに旅行する機会があればぜひプラハにあるウルケル公式ショップに立ち寄ってみてください。
ウルケル・コゼル・ラデガストなどウルケル社の人気ビール銘柄の公式グッズを購入することができますよ!
https://inagaki-family.com/pilsnerurquell-official-shop-prague/
本場チェコ プラハでウルケルを飲もう!
プラハにはたくさんのお店があります。
その中でも有名なのが「U Zlateho Tygra(ウ・ズラテーホ・ティグラ)」黄金の虎という意味のお店です。
このお店、「もやしもん」という漫画に登場したことがあるのでご存知のかたも多いと思います。
由緒あるお店ですが、いつも常連さんで賑わっているため初心者にはなかなか入りづらいお店ではあります。
もしそれでもチャレンジしたいよって人は開店時間の15時すこし前にはお店に着くようにして、相席で座ることを覚悟して行きましょう!
ウ・ズラテーホ・ティグラ以外にもっと入りやすいお店やチェコで絶対に飲みたいビールとおすすめのお店を紹介しています。
チェコ プルゼニュにあるウルケルの醸造所に行ってみよう!
ピルスナー・ウルケルの醸造所はプラハから西へ90kmほどのところにあるプルゼニュにあります。
敷地内にはウルケルの製造工程や地下セラーが見学できる見学ツアーがあったり、ウルケルグッズを購入することができるオフィシャルショップがあります。
またできたてのウルケルの飲むことができるレストラン「Na Spilce」も併設されています。
醸造所名 | Plzensky Prazdroj |
住所 | U Prazdroje 7, 301 00 Plzen 3 |
公式ページ(チェコ語) | https://www.pilsner-urquell.cz/ |
公式ページ(日本語) | https://www.pilsnerurquell.com/ja/ |
醸造所ではウルケル誕生から現在に至るまでの歴史や製造工程が見学できる見学ツアーが催されています。
ツアーの最後にはここでしか飲めない無濾過のピルスナー・ウルケルを試飲することができます。係のおじさんが木樽からピルスナー・ウルケルを直接注いでくれるのですが、この1杯が僕の人生の中で一番美味しいビールでした!
ピルスナー・ウルケル醸造所の見学ツアーについては別記事で詳しくレポートしています。